 |
「また遭おうね」
こうしてマタタビ山に、もとの静かな日々が戻ってきました。
妖精さんをゆっくりと目で追いながら、
フローラルフレイバーのそよ風をほほに感じて、
ニャンコスは春のおとずれを知りました。
マタタビ山で暮らすようになってから
何回目の春になるでしょうか。
森に戻ってきたみんなとさよならを言うのは寂しかったけれど、ニャンコスは遠い遠い場所にある「オレンジの星」に旅立つことにしました。
街ではここしばらくニャンコスの姿を見なくなったので、みんな心配しましたが、きっと居心地のいい場所を見つけたんだねと、探すのをやめました。
春には花が咲き、
夏の雨上がりに虹がかかり、
秋の夜長に星が輝き、
冬に雪が積もる度に
みんなはニャンコスのことを思い出すのです。 また逢おうね。
|